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過去の講演会詳細

2011/11/05

このたびは、早稲田大学文学学術院教授 増山 均先生に講師をお願いし、
  「子育ては あたたかく やわらかく ゆったりと」 ー<長く大きなものさし>をあててー
                                          というテーマでお話をいただきました。
1.「子どもの尊さ」の発見ーーーまなざし(豊かさ)が深まる
  *親のまなざし (「育って欲しい」が先にたつ)
  *祖父母のまなざし(「あるがまま」が可愛い)
  *たくさんのまなざしに囲まれて育つこと

2.「子育て」を豊かにするためにーーーものさしを長く大きくする

3.「教育」の土台にある「養育」と「遊育」ーーー3つの育を切り離さない
  *家庭で大切にしたい 「養育」 とは、(食 ・ 眠 ・ 雰囲気
       食育=音やにおい→育ちの根っこ
       睡眠=安心して眠る・成長のため
       雰囲気=家庭の雰囲気
  *子ども同士の育てあい 「遊育」 がもっている力
       昔は、兄弟も多く、上が下の面倒をみて育っていた。しかし、現在は少子化や核家族が多くなってきている。
       環境の大切さ=異年齢集団の中で、下は上にあこがれて育つ力を自分でつける。
                 周りの大人たちの声かけで育つ。
  *本当の学びとは 「教育」 のあり方 (問いと答えの間・プロセスの大切さ) ・・・自分で問題をたてること(疑問)が大切!
    教育・・・①定型教育(学校教育) ②不定型教育 ③非定型教育
4.子育ては必ず実るーーーつながり・むくもり・やくわり を大切にする
  *子どもは実るようにできている
  *子どもたちに支えられる時が来る
  *子育ては「いのち・たましい」を繋いでいく人間の文化


☆ 子育てはこれから先もあとも楽になることはないが、子育ての豊かなつながりは、親の長い人生が豊かな時期を迎えることができる根っこを育てることになる!
 乳幼児期=自立、混乱期でもある思春期、介護を迎えていく。
 子育てはお金もかかり、大変。しかし、子育てをすることで、人として豊かになる。
 親は子どもを育てるだけでなく、子どもに育てられる。
 子どもを育てることは、次の子どもを育てるために育てる。自分の体験してきたことを子どもたちに文化を伝えていく。

増山先生ご自身の子育ての経験からもたくさんのお話をいただきました。
本当にありがとうございました。